2005年11月05日

THE CONCERT FOR BANGLADISH DVD

RCのラプソディ・ネイキッドと一緒に我家に嫁いで来た、もうひとつの伝説。
ジョージ・ハリソンが主催した、バングラデッシュ・コンサートのDVDです。
さすがDVD時代のリイシューだけあって、びっくりする程の映像や各楽器の音の鮮明さに、映像・音楽ともども引き込まれます。
で、ボーナス映像には、バングラデッシュ・コンサートのメイキング(裏話)やら、未公開シーンの映像等もてんこ盛りです!
  
  
  
  
やっぱり、改めて見ても凄いLiveです。

レオン・ラッセル率いる

スワンプ軍団

V.S.
ジョージ率いる

APPLE ALL STARS

バトルロイヤル

です。(ちなみに、レフリーはジョー樋口もとい、フィル・スペクターです。)
この映像は、はるか昔にTVの深夜番組で見た記憶がある程度です。
音も同様に、はるか昔に貸しレコード屋で借りて、カセットテープを持っていた記憶があります。
要は見てない。聴いてないにほぼ等しいのですが…

それにしても、あれだけの大所帯のバンドが一斉に音を出しているのに。
フィル・スペクターのウォール・オヴ・サウンドの特徴は、あきれ返る程の楽器の洪水により、各演奏者を無記名にしてしまう事が特徴なのに。

やっぱ、デジタルメディアの恐ろしさを感じました。
それぞれの演奏者が、「主役は俺だ!」ばりに主張しています。
各楽器が恐ろしい程鮮明に迫ってきます。
My Sweet Roadの途中からバンド形態に「さりげなく」なるアレンジをLiveでも再現していますが、やっぱりLiveです。BASS主張しすぎ(笑)
Dylanの登場の時には、戸惑いつつ、ジョージと眼を合わせながら歌うDylanの表情をこれも恐ろしい程鮮明に捉えています。

D.Allmanの死その他もろもろで、完全に廃人状態だったクラプトンも参加していますが、彼の不安な精神も映像並びに音から染み出して来ます。精彩を欠いた演奏…悲壮。。。

とにかく、本編並びに、未発表映像は「素晴らしい」の一言に尽きます。

で、このバングラデッシュ・コンサートのサイド・ストーリや、バングラデッシュ・コンサートについて語る特別番組でしょうか?もDVDの2枚目についています。


なんか、すごく、なんていったらいいのか…
なぜ、今この時代に再発なんだろうか?
で、バングラデッシュ・コンサートについて各人が語るシーン等を見ていて、ちょっと色々考えさせられました。


(ちょっとネタバレ記事になりますので、ココから先はご自身で感じたい。ヒトは読まない方が良いかも…)


このバングラデッシュ・コンサートは、Big Artistが終結したチャリティーコンサートの元祖だそうです。
ジョージは「目立つのは好きじゃない」、「自分は友達に電話を掛け続けただけ」
と終始謙虚な姿勢。

そんなバングラデッシュ・コンサートについて、アナン氏等「人権派の大御所」がコメントを寄せています。

当然、コメントをしているヤツが出てきました…
そのコメンテーターを紹介する名前のテロップに…

Sir BOB GELDOF

と一瞬映りました…
Live Aid、Live 8の活動が認められて、「サー」の称号を得たのですね。

なんか…背中に嫌なものが走りました。
別に番組製作者が入れたのは分かりますが、本人がその3文字を、自身の名前から取る様に製作側に要請する事だって出来たはずです。

これが、ライブ・エイド/ライブ・エイトを開催して得たものなんでしょうかね。
高いところから、慈愛に満ちた手を差し伸べて、自己満足を得るだけでなく、サーまでもらってさぞ、ご立派ですね。

ゲルドフもボノも全く信じられないよ。
助けるって事自体…傲慢だよ。
僕も助けて欲しい事、山ほどあるよ。サーに助けてもらいたかぁねぇけどね。

じゃぁ、僕は何をすれば良いんだろう。
Live Aidを見ても、これを見ても、Live映像は純粋に楽しめるのだけど、ボーナス特典を見て、いつもこのことばかりに思いが行ってしまい、暗鬱としたキモチになる。

争いなんて多分無くならない。
サーをもらうヒトもいれば、今、この瞬間、餓死しているヒトもいる。
別にジョン・レノンがイマジンで歌っている様なユートピアなんて、ありっこ無いって思っている。
争いや差別が文化や文明を産み、壊し、また産みって事を繰り返して、ニンゲンは文化的生活らしきものを手に入れているんだろう。
なーんて、傲慢チキな事すら思う。

どうなんだろうね。
正直、自分は自分の生活を守る事で精一杯。悔しいけど。
見てみない振りをしちゃいけないけど、なるべく眼の片隅に追いやろうとする自分がいる。
で、こういうちょっとした事で、触れてはいけないテメェのどっかがチクッとする。
こんな事繰り返して、いっつも触れたくないモノには蓋して生活しているんだろうな。

ちょっと嫌だな。

ジョージは、「自分の元BEATLESの名声を利用した」
ってはっきり言う。
このコンサートを何故開催したの?と聞かれ、
「僕の友達に助けて欲しいって頼まれたから」(友達ってのは、ラヴィ・シャンカールの事)
ってコメントしてた。

なんか
もう少し
自分を良く見せようとしてもいいんだろうけどね。。。

ジョンなんかより、ずっと、正直で真直ぐなヒトなんだね。
すごく愛しく思えた。

で、彼がバングラデッシュって歌作ったんだけど、その歌詞を見てみると…

友達が尋ねて来た
哀しそうな眼をして
救って欲しいと僕にたのんだ
彼の国が滅びる前に
僕には苦しさはわからなかったけど
なんとかしなきゃと思った
僕は今みんなにたのみたい
人々の命を救うのに手をかして欲しい

僕には苦しさはわからなかったけど、なんとかしなきゃと思った。

ただこれだけ。

これが重要なんだろうな。
でも、こう言い切れる事自体凄い…

で、なんか、向こうのレコード大賞みたいなアワードに、バングラデッシュコンサートのLPが受賞されるんだけど、その受賞式…
ジョージ出席していないんだよね。
リンゴが代わりに賞を受け取っていた。

ちょっと
ジョージの大きさ
ゲルドフの小ささ
自分のもっともっともっと小ささ
に打ちのめされたDVDでした。

音楽とは関係なくなっちまった(笑)
  
  
  

posted by V.J. at 03:27| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(2) | 今日のお買上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
V.J.こんにちは

>「自分は友達に電話を掛け続けただけ」

かっこいい!さりげない!謙虚!ジョージ素敵ですね。

>僕も助けて欲しい事、山ほどあるよ。サーに助けてもらいたかぁねぇけどね。

残念!手を差し伸べるためにきましたが、私もサーの称号を得たので。

ところで、ゲドルフですがどんどん嫌な顔つきになっていると思います。でもライブ8のdvdはしっかり予約しました。
Posted by サー・ぷく at 2005年11月05日 06:13
私も買いました。
このライブのジョージの視線に心打たれます。
一方ライブエイト、ライブエイドのボブ・ゲルドフ、視線が少しブレているように感じるのは私だけ?
ボーノの発言の端々に??なのも私だけかな。
こういう場なので、何も出来ない俺ごときの詳しい意見はやめておきます(笑)。
DVDの内容は文句なしですね。
Posted by TK at 2005年11月05日 08:57
>貴族のプクサー様
コメントを頂きまして、非常に感謝しております。私目になんてもったいない限りでございます。

>手を差し伸べるために〜
ホコリかぶっている、サーのマッキントッシュのアンプを恵まれないV.J.めにお譲り下さいませ。

>どんどん嫌な顔つきになっている
やっぱり、日頃の何気ない日常が顔を作ってしまうんでしょうね…
昔から、怖い顔と言われ続けているV.J.でした。
Posted by V.J. at 2005年11月05日 22:19
>TKさん
いつもコメントありがとうございます。

>視線がすこしぶれている
>ボーノの発言の端々に??
TKさんだけではないですよ。
僕も?満載です。
完全に政治にものを言っている様で、利用されている(というか、共存している)様に見えます。

>何も出来ない俺ごときの詳しい意見はやめておきます(笑)。
すみません…
僕なんて、つい熱くなってしまい、、、
どうしても、Live AidやこれのおまけDVDを見るたびに…
Posted by V.J. at 2005年11月05日 22:24
バングラディッシュ難民救済コンサートが観れるんですね!!DVDはおろか映像モノを見ないで過ごしてきた日々が悔やまれる今日この頃です(涙)。ある記事によれば2週間で準備したとか、チャリティー事業としての届出がなかったから多額の課税があったとか・・・時代背景も見れそうですね。
Posted by ション at 2005年11月07日 00:14
V.J.さん、こんばんは〜。
コメント&TB頂きましてありがとうございました。
こちらからもTBさせて頂きましたので、宜しくお願い致します。

このイベントの計画段階でジョージはジョンにポールにミックにまでも参加の要請をしたとか。
でもそれぞれがそれぞれの理由で参加できなかったようですが、もし彼等も参加していたらさらに凄いことになっていたのでしょうね。
まあ実際に参加したメンバーだけでも十分に豪華なんですけど。
Posted by lonehawk at 2005年11月07日 00:36
>ションさん
どもども、V.J.です。

これは必見ですぜ。
時代背景含め、特に若い方にも観て欲しい1枚です。(別にサラウンドとかそんなので見る必要は無いですから)
最初に、ラヴィ・シャンカールの率いるインド音楽があるんですが、今の感覚だと、これがまた良いんですよ!
曲のつなぎに、シタール物入れたりってどう?
なーんてね。
Posted by V.J. at 2005年11月07日 01:33
>lonehawkさん
お返事ありがとうございます。
V.J.です。

僕はこのブツは、随分前に深夜の映画かなんかで観たきりでしたので、ホント、感激しました。

>ジョンにポールにミックにまでも参加の要請をしたとか。
なんか、ビートルズ再結成か!って感じだったんですね!ジョンとポールを結び付けられるのは、ジョージしかいないですよね。やっぱ。
ミックにも…残念だぁ。

でも、Dylanとジョージとレオン・ラッセルのからみが見られただけでもうれしいです。

あ、そういえば、レオン・ラッセルの来日ってもう終わったんでしたっけ?まだだったら、チケあるかなぁ〜
急に行きたくなってきました。

P.S.lonewhawkさんもジョージ党ですか!
いやぁ〜なんか、うれしいなぁ〜
Posted by V.J. at 2005年11月07日 01:38
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