2005年08月15日

凄い!-長岡鉄男の慧眼-

V.J.は今、父の墓参りで実家に帰省しています。
いやはや暇で暇で…
久しぶりの自分の部屋で、昔読んだ雑誌を暇にまかせてぱらぱと読んでいました。
1983年5月23日号の週間FM
という雑誌が転がっていました。
今から、22年前の雑誌です。
表紙はYMOの三人です。
特集は、

「フリオ・イグレシアス・ライヴ・イン・ジャパン」

という、今では、想像を絶する人の特集です。

で、その中の記事で、「長岡鉄男のいい加減にします!」という、往年のオーディオファンの中には、信者が沢山いる、故長岡鉄男氏の連載記事が掲載されていました。
ふーん。と思いつつ読んだのですが、、、
結構びっくりすることを書いているので、今日はこの記事をそのまま転載したいと思います。
まじで、びっくり。。。
その内容とは… 
 
 
 
(以下全文記載します。)
[連載33]△ポストCDをさぐる
 いまやオーディオ業界はデジタル時代。アナログディスクは完全に追放されて、ソースはCD中心。FMもデジタル放送になったし、カセットもデジタル録音になったので、ドルビーもdbxもお払い箱、実に使いやすい。アンプもデジタル・アンプ、スピーカーもデジタル・スピーカーで、どんな大音量でもアンプの消費電力は数ワットで間に合ってしまう。
 しかし、一方では、CD人気もいつまで続くものやら、そろそろ第三世代のステレオにも目を向けなければ。という声もちらほら。
 先手必勝のこの世界、メーカーもポストCDに焦点をあてて、必死に開発競争を続けているという話だ。厚い企業秘密のカーテンのすきまからもれてきたマル秘ポストCD情報をこっそり紹介しよう。
 CD開発当初から問題になっていたのは回転系だ。アナログとCD、サイズとスピードこそちがえ、回転するという点では同じである。アナログからデジタルへの大革命を実現したCDが、回転系という古いメカニズムを背負っているのはおかしいではないか。物体を回転させるには大きなエネルギーが必要であるし、精度を保つのもむずかしい。振動も無視できない。実際にもCDのウィークポイントはその辺にあるとも言われている。

 回転メカがいかに原始的であるか、実験期のテレビには穴あき回転円盤が使われていた。この穴を通過する光で画面を走査していたのである。この方式は実用にならず、電子線を動かして走査する方式が採用されて現在に至っている。この方式だと、物体を動かす必要がまったくないのである。回転メカのCDがなんと古めかしいことか。
 
 当然ポストCDは可動部分を持たないシステムになるはずだ。早い話がCDを固定しておいて、レーザーのほうを動かして走査してもいい。レーザーを動かすのは気に食わんということもあるので、レーザー光そのものを曲げてしまえばよい。なに、簡単だよ。ブラウン管は電子線を可変磁場で動かしている。レーザー光線を動かすには可変磁場を通せばいいので、重力場コイル…そんなのなかったっけ?なに、重力場でなくても何とかなるさ。液晶フィルターを何段かに使うとか。

 もちろん固定式ならディスクである必要はない。四角いシートだっていいし、レーザーにこだわることもない。大容量の記憶素子を使ってもいい。
 64キロビット、128キロビットなんてケチなことはいわず、メガビット、ギガビットといった超大容量で、オペラでも紅白歌合戦でもそっくり記憶させてしまう。これだとソースは随分小さくできるが、あまり小さいと紛失してしまうおそれがあるし、第一、万引きがこわい。たぶん、穴あきのコインくらいの大きさになり、店頭では万引き防止のため、カーボン・ワイヤに通してぶら下げるという形になるだろう。いや、自動販売機がいいかな。

 しかし、考えてみれば、アナログ・ディスクにせよCDにしろ、穴あきコインにしろ、物であることに変わりは無い。これは原始的ではないか。ポストCDは物から離れなければいかん。物では無く形のない情報だけを売るシステムが本命だ。有線テレビ?そんなのは古い。情報の自動販売機だ。記憶素子を自動販売機に入れておき、金を払うと(これもカードだろうな)一瞬のうちにお望みの情報がインプットされて出てくる。この記憶素子は何度でも使える。カセット・テープみたいなもんだな。
 それでも、記憶素子という物体が必要なことに変わりはないじゃないか。なるほど、最終的になにかの機械を使って音楽を脳にズドンとプリントしてしまう。それが氷が溶けるようにじわじわと溶けだして来て…

 どうも話がおかしいとおもったら日付が狂っていた。この原稿は1993年5月に出すはずのものだった。10年早くだしすぎた。10年分も書きだめしておくと、たまにはこういうミスも起こる。


…びっくりでしょ?

最後に、1993年に出すべき記事といっているけど、93年の時点で、21世紀を見れば一目瞭然。ノンパッケージの音楽配信は、ITMSや着うたフルやらの出現で、いまや花盛り。
20年以上前にこの現実を見据えている、長岡翁って…
やっぱ、オーディオ界に燦然と輝く評論家で、信者が山ほどいて、理想のリスニング環境を実現するために、オーディオ専用の「家」を建てただけの事はある。

たまには実家で古い雑誌を紐解くのも面白いですよ。
posted by V.J. at 22:24| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | audio | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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