ま、「奇跡の5枚」のうちの4枚が濃すぎる…って事なんですけどね。
とはいえ、全STONESのAlbumを見渡しても、平均点は簡単に達成し、お気に入りTOP10には
余裕でランクされるんですけどね。
そんなS.Fingersの紹介をば。
このS.Fingersは、今まで、トンでもない契約に縛られていたDECCAから離れ、自らのROLLING STONES RECORDS設立第一弾となる、記念碑的なAlbumです。
…とはいえ、DECCAと手を切らせてくれたA.クラインが、DECCAなぞカワイイ位の大悪党だったりしたのですが。
置屋からやっと水揚げしてもらったら、
旦那さんがヤ●ザだった…
というカンヂでせうか…
とにかく、STONESの最初の失敗は、こいつをマネージャーに雇った事が今の悲しい現実になっています。DECCA時代の楽曲の権利は全て、こいつに持って行かれたが故に、今のSTONESの本当に訳の分からない米盤中心のCDリリース状況になっていたりもするのです。
こいつは、ビーを解散に追い込んだ元凶のひとつだったりもするので、60's British Beatを死に追いやった張本人とも言う事ができます。
いずれ、A.クラインの悪行三昧
といった記事でいづれどこかで、詳細を述べたいと思います。
また、話が逸れています。
最初からつまづいたROLLING STONES RECORDSですが、A.Waholデザインのベロマークと、変形ジャケの超傑作、ジッパージャケで、新たな70'sへのROLLINGをスタートさせる船出のAlbumがこのスティッキー・フィンガーズです!
このAlbumは、
STONES歴代リフベスト3
に入る、Brown Sugarで始まり、B.Sugarと対の
DECCA人質SONG
というよりも、F.B.B.のA.パーソンズとの交流で産まれたStones流カントリーソングでもある、Wild Horseや、(カントリー解釈と言う点では、10倍も100倍も優秀なDead Flowersが2面に収録されています)
ベガバン程の深みの無い、You Gotta Moveや、ちょっとtoo muchな感も無くもないI Got A Bluesといった、ブルーズナンバー
最新ツアーで復活したFusion風味もちょいとするCan't You Hear Knocking
オリエンタル風のMoonlight Mile
昔の?彼女、M.Faithfulへ送ったSister Morphine等
バラエティに富んだ曲調が並べられています。
でも、他の奇跡組に比べると、
ベガバンのBluesへの率直な愛情と解釈
Let It Bleedの危機を乗り切る火事場のバカ力
Get Ya Yer'sの69年にしか出せない真っ黒なグルーブ
Main St.のごった煮を煮詰めて煮詰めて旨みのみ凝縮された濃密感
とも異なる、「料理途中」の感が否めません。。。
B.Sugarの曲としての出来が立ちすぎていると言う点が、Albumとしてのマイナス要素ともいえるかもしれませんね。
M.TaylorとKEITHのアンサンブルもまだ確立されてはいません。
とはいえ、レコード蒐集道としてのS.FingersはSTONESの歴史の中でも中々手強いヤツ揃いだったりもします…
基本中の基本。UKオリジナル↓
左がUK Org.1st Press(COCナンバー)、その隣が2nd Press(CUNナンバー)
1stと2ndプレスで全く音の鮮度が違うものが多い中、この2枚はそれ程の差をV.J.の貧弱な耳では感じませんでした。とはいえ、やはり、ここは1st Pressは持っていないといかんです。
で、デフジャケの基本。スペイン盤↓
S.Fingersのジャケットが猥褻だという理由で差し替えられたデフジャケ。よっぽど、こっちの方が猥褻な気がします…でも、タイトルを現しているジャケットと言う点では、こっちも秀逸なジャケではあります。
ちなみに、シスター・モルフィンがドラッグを想起させる(ってそのままやんけ)との理由で、Leeds大学でのLive音源である、Let It Rockに差し替えてます。
で、で、Let It Rockと言えば…↓
これは、スペイン盤にのみ収録されているLet It Rockが収録されている当時の7inchなのですが、そんな事よりも、もっともっと重要な事があります。
BROWN SUGARの公式盤唯一のMONO MIX、それもStereoとVer.違いが収録されている7inchなのです!!(ラストのMICKの掛け声が通常盤と異なります(笑))
レコードのどこにも、MONO記載はありませんが、レコード番号RS19100のマト1がMONOの証です!↓
こいつは、後に、Stereoに差し替えられましたので、このマト1だけは、ビニール・ジャンキーとしては、持っていなくてはいけない1枚なのです。
持ってなきゃいけない、Stickyといえば忘れちゃならない一枚がこれ↓
モービル盤(MFSL)のS.Fingersです。
高音質、オーディオファイル向けレコードですが、巷で言う程このモービル盤は良く無いです。スティーリー・ダンとかドナルド・フェイゲンとかならまだしも、STONESのこいつに関しては、
「オーディオ的良い音≠STONESとして良い」
の典型です。
確かに分離は良いですし、整理された音だとは思います。
「分離が良い=すっかすか」
「整理された音=迫力ゼロ」
って事です。
でも…数ヶ月前に、ヤフオクでこのMFSL盤のジッパーが横向いて印刷されているミスプリント盤が出品された事があります…
これが欲しかった!!!
飲んでて、落札し損ねました…
誰か譲って下さい(笑)
…って結局欲しいんぢゃん(爆)
で、話を通常盤に戻し、日本盤の状況ですが、これが正真正銘日本盤初盤↓
日本盤にしては、音は健闘していると思います。
ビーのODEON赤盤とかは聞いたことないのですが、旗盤と、UKオリジナルの違いに比べれば、遜色ありませんぜ!
結構、値の張るUKオリジナルを買うなら、日本盤のプレスの若い盤か、さっき紹介したCUNナンバーのUK2ndプレス盤でも、こいつに限って言えば充分楽しめる。と、思いますよ。
で、日本の帯コレクターは、ROCK AGE帯ばかりをもてはやしますが、こっちが初盤です。
決してお間違えの無い様に。
ROCK AGE帯はあくまでも、2ndの位置づけになります。↓
ちなみに、これは、紙ジャケ化した際のユニオンの特典帯です。
で、紙ジャケといえば、恐らく、全紙ジャケの中でもかなり初期の作品であるVergin時代の直輸入盤紙ジャケがこれ↓
こいつは、トップオープンじゃなかったりして、出来が悪いですが、R.STONES RECORDS時代のCDが紙ジャケ化する。ってぇんで、全て飛びつきました(笑)
ただ、気をつけなきゃいけないのは、現行CDは全て、2曲目のSWAYの途中で数箇所、音がよれます。やっぱ、若い世代のLPを持っていなければいけないAlbumです。きちんとした音で聴いてあげるのが、前にも言いましたが、Artistが心血を注いで作った作品に対する礼儀だと思ってます。(こじつけですが…)
…と、今日の記事の前段では、なんだかんだいちゃもんを付けていたS.Fingersですが、気づけば、LP5枚、CD2枚とほとんど
キチ●イ沙汰
になってました(苦笑)
でも、全STONESのLPの中でも最難関が残っているのです…
それは、
US PROMOのMONO盤LP
と、B.SugarとWild HorseのTake違いが間違って収録された、
US HOT ROCKS初盤
通称シェリー盤
この2枚を揃えないと、S.Fingers及びB.Sugar地獄からは抜け出す事が出来ないのですよ!
ま、どっちもブートで音源自体は持っているのですけどね…
この記事は?
まぁまぁ面白かった(blogランキングに投票してやってもよい)
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そうなんですよね。僕も一時、MFSLに関しては、盲目的に蒐集していた時期があります。同時期、オーディオに対する熱も高かった事もあり、分解能やら音場がどうのこうのって所に執着した感があるのですが、結局、その音源の持つ熱さや、伝えたい情熱を、オーディオ的な快感だけを求めてスポイルしている事に気付いてから、MFSL熱は醒めました。
JBLに関しては、色々聞き込んだ結果、僕の趣味には合わなかったので、ついぞ所有した事はありませんです。
あと私もエルトンの大ファンです。私のブログにもいくつか記事が書いてあるので、良かったら見てやって下さい。またこちらにもお邪魔しますので、よろしくお願いします。
わざわざこんな僻地までお越し頂き恐縮です!
>LP4枚CD5枚...。
ぷくちゃんのとこで、同じ匂いを感じてました。(あ、失礼致しました…)これからも何卒宜しくお願い致します!
>エルトンの大ファンです。
僕は記事に載せたアルバムを聴くまでは正直敬遠していました…しかし、初期のアルバム、本当に良いっすよね。今では考えを改めています。
僕もこれから、ちょくちょくお伺いさせて頂きますね!
宜しくお願い致します!
お互いに、規制の無いメディアなんですから、徹底的に遊びつくしましょう!
で、音楽評論家の移しみたいな事書かずに、ばんばん辛口で行きましょう(笑)
今度の休み(火曜日)に「ライブエイド」の記事にコメント入れますのでよろしく。(予告)
たまにはうちのブログを荒らしに来てくださいよぉ。
いつもいつもぷくちゃんのとこを荒らしっぱなしで、反省しているのですが、ついつい乗せられると勝手に筆が進む。B型の性でしょうか(苦笑)
名盤!さんといい、masaさんといい、ぷくちゃんのところで出会えたって事感謝しております!
そういえば、ぷくちゃんとの出会いはSYUNJIさんとこで、初めて僕が書き込みしたら、そのコメにぷくちゃんが入って来て…
なーんてのが出会いでしたねぇ
昔を懐かしむ老夫婦のようだ(笑)
ライブエイド記事へのコメント予告…
思わず、先生が家庭訪問に来る我家のよーに、読みズライ太字大文字なんかをちょっと整理してしまいました(爆)
これからも宜しくお願い致します。
古い記事に恐縮です。
ロックエイジ帯のP-8091を去年ゲットして、SHMなアナログと一緒にStickyページを更新しようかと思ったんですが、この記事の事が気になり。
日本の初盤はやはりP-8091で、ピンク帯のP-10131Sは75年発売の2ndではないでしょうか?
細かいことですみません〜。
どもどもどもども!
思い出してくれてうれしいです☆
>日本の初盤はやはりP-8091で、ピンク帯のP-10131Sは75年発売の2ndではないでしょうか?
えー、そうなんですか(笑)
日本盤全く詳しくなくて、嘘だったんですね(苦笑)
確か、これを購入する際に、どっかの店のオヤジ(どこか失念)にROCK AGE帯じゃなくってこっちだよ。と言われて購入した記憶が(爆)
騙されたようですね、atsu-yさんがゆうんだから、絶対そっちのほうが正しいです(自爆)
時々、掲示板やHPも拝見しています!
すごいですね…
いつからそんなにアナログマスターになったの?
もう僕なんて足元にも及びません(涙目)
ではではー
つぃったでもよろしくです♪(あ、そうだ、垢替えたので、お手数ですがよろしくお願いします)
そういういきさつだったんですね。そのおっさん、許せんですな(笑)
とはいえP-8091Sが初盤としても、ROCK AGE帯が初版からついていたことはないような気がしてるんですが、日本盤はよくわかりません(笑)
ところでわたくし、全然アナログマスターなんじゃないですよ〜。
いやほんとまだまだ全っ然です。
アナログはゆっくり集めるにしても、せめてプレーヤーはもうちょいましなので聴きたいもんなんですが(苦笑)
ホントですよ(怒)
日本盤無知なのをいいことに凸(-_-メ) Fuck You!!
僕の一応蒐集のルールは、マスターテープに一番近いところで固定された音である。と言う事を基本的考えとしていますので、日本盤はそもそも対象には入らないんですけど、やっぱ、STONESは見かけりゃ欲しくなるのは人情ですよねぇ…
>せめてプレイヤーはもうちょいましなので
それは同感です。
最近はプレイヤーも進化していて、溝からすべてを引き出す様な凄みを感じます。
あまりに古くてメンテも修理も効かないブツばっかりなので、早く進化させなければ…と思うのですが、先立つものが…(´Д` )
Stickyの日本盤の帯、ようやくわかりました!
初盤はやはりP-8091ですが、帯はピンクが初版ですね!
ということで8091と書かれたピンク帯が初版ということで。
さらに来日記念と書かれた丸いステッカーを帯の上に貼ってるものも先日札幌で見かけました。
う〜〜〜んと見送っちゃいましたが(笑)
度々の情報ありがとうございます。
なるほど…
P-8091 ピンク
P-8091 ピンク(来日記念ステッカー)
P-8091 ROCK AGE
P-10131S ピンク
の変遷なんですかね?
ピンク帯がレギュラー
で
ROCK AGEが一時的なもの
…そもそも日本盤、帯についての知識が皆無なのですが、ROCK AGEって他のアーティストでも良く見かけますが(キンクリとか)、これはAtlantic系の一時的キャンペーンかなんかだったんでしょうか?
日本盤も奥深いけど、音質的優位性の無いレコは、コレクトの対象外と心に誓う日々(笑)