2005年06月23日

聴かずに死ねるか!#4-R.Stones/Let It Bleed-

聴かずに死ねるか!第4段として、やはり、以前、「R.Stones奇跡の5枚!」と紹介したなかでの第2弾、Let It Bleedを熱く強引に語りたいと思います。

とにかく、STONESの、バンドが危機を迎えたときの

「火事場のバカチカラ」

は本当に凄いものがありますが、最初のバカチカラを見せつけてくれたのが…

 
 
今回紹介する
Let It Bleedでした。

サイケデリック時代の混迷から、己を見つめなおし、「BLUESの原点」に立ち戻った、BEGGARS BANQUETを経て、次にSTONESが完全にシーン復帰するためには、

「LIVEの場に帰る」

事にあったのです。

自分達の原点である、クロウダディの薄暗いLIVE SCENEに復帰するには、どうしても乗り越えなければいけない障壁があった…
それは、もはや廃人同然のBRIAN JONESと一緒に、STONESを終えるか、BRIANを乗り越えるかと言う、究極の2者選択を迫られた訳だが(最初の「危機」)

STONES(というより、MICKとKEITH)は、BRIANにクビを宣告するのだった。

そんな中、製作されたのが、このLET IT BLEEDであり、ちょうど、ベガバンがBEATLESのWhite Album(ベガバン当初の「便所ジャケ」がNG。で、奇しくも両方とも白いジャケットになった)と対のアルバムのよーに、Let It Bleedは、やはりLet It Beと対になったAlbumと言えるだろう。(タイトル、Let It Beもじってるしね)

まさに、「今終わり行くBeatlesの姿を捉えたLet It Be」
と、
「これから新たな始まりを捉えたLet It Bleed」
って見る事が出来るんぢゃないかなぁ。

で、Let It Bleedは、Brian脱退の前後を挟んで、1968年5月のベガバンセッション〜1969年10月にかけて断続的に録音されたのですが、Brianの穴を埋めるべく、多彩なミュージシャンが参加しているのが一番の特徴です。
 ・2代目「第六のSTONES」、ニッキー・ホプキンス
 ・アメリカの最新の音、SWAMPの要素を持ち込んだレオン・ラッセル
 ・KeithにオープンGチューニング教えた

かっぱらわれた、ライ・クーダー

 ・「第七のSTONES?」今でも盟友、ボビー・キーズ(ちなみにKeithと誕生日一緒)
 ・他にも、ドリス・トロイ(祝!紙ジャケ発売!!)
 ・Gimmie Shelterの女性Shouter、メアリー・クレイトン
 ・次のメンバーになるM・テイラー(Live With Meで、リフ刻んでます)

こうして完成されたのが「アメリカの音を」飲み込んだ
超傑作Let It Bleedなのです。

今でもLiveの定番の2曲、Gimmie Shelterに始まり「無常の世界」で終わる展開。70年代のLiveのハイライトでもあるMidnight Rambler、最近のLiveで復活したMonkey Man、単なるBluesオリジナルのカバーでは無く、Stones流の料理方法が秀逸なLove In Vainなどなど、今でも

STONESの背骨

を形成しているのが、Let It Bleedに収められた曲たちなのです!

やっぱ、STONESの凄げーところは、Beatlesがばらばらになった自身の姿をさらけだして散ってしまうのに比べ(ビーは、その後Abby Roadという、凄まじい「最後っ屁」をかましてくれるとこがこれまた凄いですが…)、あふれかえるサポートミュージシャンを、全て自身の血肉にしてしまうところです。

アイデンティティがありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、
この
「何でもあり」感、
「ヒトのモノは俺のもの。俺のモノは俺のモノ」という、


ジャイアン的発想

がまさにR.STONESのSTONESたる由縁なのです!

ベガバンが、Blues色が濃かった、まさに「原点」であったのに対し、Bleedは、たっぷりと、旬のエキスを吸った点が最も違うものであるといえるでしょう!

おかげで、すっかり元気になったSTONESは、黄金の70年代に突入した後も、
Sticky Fingars→Exile On Main St.と永遠のROCK名盤をものにするのだった。

…で、冒頭にも言いましたが、Let It Bleed期が、STONES最初の「危機」だった訳ですが、次の危機は75年に訪れる事になるんだよね。

全STONESファンが、「STONESの黄金期は?」と聞かれて即座に答える「M.テイラー期」も、M.テイラーが、いつまでたっても、曲つくりの仲間に入れてもらえないフラストレーション(一部には、もう一生遊んで暮らせるカネは稼いだからとも…)から、突然の脱退をしてしまうのでした。

このときも、

「モー娘。公開オーディション」

の元祖として名高い「グレイト・ギタリスト・ハンティング」なるものを開催し、ありとあらゆるギタリストを試しつつ、ちゃっかり、そいつらの演奏をNew Albumにぶちこんでます。(Black And Blue)

この「ぶっちゃけ感!」
さっすが、STONESです!
脱帽です。
火事場の馬鹿力というより…

火事場泥棒です。

一生付いてゆきます!
俺もジャイアンになりたいです!



で、またまた、最後にオリジナル地獄について…
↓うちのBleed達
DSC_0154.JPG

DSC_0145.JPG
左から、UK Monoの2ndプレス、UK MONOの1stプレス、UK Stereoの1stプレスです。

こいつらは、
@ジャケットに「ポスター付きでっせ」の告知ステッカーが貼ってあること。
Aおまけの「別にモノ自体は1ミクロンも欲しくない」ポスターが付いている事。
Bレコード内袋(モノラルは、ステレオはと判別できるように色違いになってます。)が付いている事(ジャケ裏に穴が開いていてそこでモノかステレオかが確認できるようになってます。)の

3点セットが揃って、はじめて一人前。立派な大人。
「オリジナル盤」として認められるのです。

V.J.所有の、UKモノオリジナルは、残念ながら、シールとポスターが欠けてます。
(でも一番高かったりする。いつも懇意にしてもらっているレコ屋のマスターに、特別に安価で譲ってもらったのですが、ポスターつけると、

+1万と言われた…)

あまりにもバカらしい世界です。

↓ちなみに、別にどうでもよさそうな穴
DSC_0155.JPG

で、ここからが、重要なのですが…
このアルバムは発売が1969年であり、Deccaレコード的には、Open Decca(DECCAレコードのロゴが四角で囲まれていないタイプ)からBOXED DECCA(DECCAレコードのロゴが四角で囲まれているタイプ)への移行期に当たります。

↓これがOpen Decca
DSC_0150.JPG

↓で、これがBoxed Decca
DSC_0152.JPG

更に、69年って事は、世のレコードの主流は、ほぼ、モノラルからステレオへと移行して来ている時期に重なります。
MONOってだけで、Bleedはめちゃくちゃな値段が最近は付いているのですが、すぐ上の写真(BOXED DECCAのMONO)が、厳密には2ndプレスにもかかわらず、Open DeccaのMONOよりも、圧倒的に枚数が少なく、非常にレアと呼ばれています。
(V.J.は、某ネットショップで、信じられない程、安値で入手してしまいました!)

とはいえ、音質的には、やはりMONOのOpen Decca盤が、迫力的にも無敵状態であり、巷間いわれている

「STONESのDECCA時代は

MONOを聞け!」



の定説はやはり間違いでは無い。とつくづく感じるのでした。
とはいえ、こうして、BOXED DECCAのMONOのBLEEDを自慢してしまうとこなんぞ、「地獄ど真ん中」と言うかんぢがして、書きながら(と、言うより、写真を撮りながら)ちょいと、嫌な感じがしているのも確かです…

オリジナル盤なんぞ集める必要はないんだけど、やっぱり、Bleedの1st Press MONOの音だけは一度は体験して欲しいんだけど…

結局、
つべこべ言わずに、こっちに来い!
と誘うしか私には無いのです。

この記事は?
まぁまぁ面白かった(blogランキングに投票してやってもよい)


Let It Bleed (Hybr)
Let It Bleed (Hybr)


・・・
・・・

posted by V.J. at 02:56| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(3) | 聴かずに死ねるか! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「聴かずに死ねるか!」というより
「死ぬ前に聴け!」っていうかんじでよかったです^^
久しぶりにLet It Bleedを取り出して聴気づいたこと。
「ああ!これ借りてたやつだ!」
なんと10年以上も借りたままでした。ということでこれは自分で買え!とのお告げとおもい、V.J.氏の提唱するオリジナルのMONO盤を調べてみたら・・
すいません。がんばって手を出すにも値段が1桁多かったです・・

ほんとにオリジナル盤の道は地獄だとおもいました^^
Posted by まつかわっ at 2005年06月23日 13:37
>STONESの背骨を形成しているのが、Let It Bleedに収められた曲たちなのです!

久しぶりに自分で買って聴いたら、思いのほか良かった!そうか背骨になっている曲か・・・私は「無法の世界」が凄く良いと思いましたが、これって自分のところにもらったコメント読むと今一つ不評なのね?

紙ジャケの解説は汚れると嫌なので読まないので、この記事の参加ミュージシャン参考になりました。

でもオリジナル・ヴァイナルの道・・・ああ・・・自分もクラシックを真剣に聴いていた独身時代は色々買っていたなあと懐かしく思い出しました。V.J.とは比べられるレベルではありませんが・・・
Posted by ぷくyちゃん at 2006年12月17日 17:21
あちゃーHNに「y」が入ってしまった!酔っているのでごめんなさい・・・
Posted by ぷくちゃん at 2006年12月17日 21:08
>Pもといyちゃん(爆)
昔の記事にコメント頂きありがとうございます。
久々にPちゃんがコメを下さったので、この記事、改めて読み直してみました。。。
なんか、出来損ないのディスクレビューを試みてましたねぇ〜
あまりにも稚拙な文章(今も変わらないか…)で、恥ずかしくなります(苦笑)

>「無法の世界」が凄く良いと思いましたが、これって自分のところにもらったコメント読むと今一つ不評なのね?
僕も別にキライぢゃないですよ♪
後半のコーラスが津波の様に押し寄せてくる様は、ゾクゾクします♪
でもね、多分、YCAGWYWがダメって言うのは、殆どのツアーでJJFやBROWN SUGAR、TUMBLING DICE、SATISFACTIONと同じ位、毎回必ずやる曲だからぢゃないかなぁ〜
他の曲は、ジャンプ・ナンバーで、これをやらないと客が収まらないタイプの曲ですが、これはアレンジもさほど変わらずで、毎回毎回終盤近くでご登場…
みんな飽きてるのかも。。。

ちなみに、我が家の家人は、Bleedの中でこの曲が一番好きだ。と言ってます。
一番スキ!と、言われると正直如何なものかと思いますが(笑)

今、僕もBleedを聴いてますよん♪
ベガバン〜ブリード〜ゲット・ヤーヤーのDECCA最後期の流れは本当に、途轍もなく凄いバンドなんだなぁ。と改めて思います。

僕は、誰がなんといおうと、STONESが生涯最高のBANDなんです!(yちゃんぢゃなかった、PちゃんのELP並に(笑))
Posted by V.J. at 2006年12月17日 23:20
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