2005年06月17日

聴かずに死ねるか!#2-R.STONES/BEGGARS BANQUET-

前々回の記事で、トニー・コジネクを紹介する際に、聞かずに死ねるか!などという大仰なタイトルを付け、更に#1などと「いかにも連載します!」的な宣言しているので、連載しない訳には行きません。

待ってくれている人はいないと思いますが、これでも、ぼちぼちと訪れてくれる方もおりますので、一応、連載ということでお願いします。

で、このブログのバックグラウンドデザインにもなっているベロマークといえばローリング・ストーンズな訳ですが、基本的には、60年代末〜70年代半ばまでに発売された5枚は、

「全ロックの歴史の中の奇跡の5枚」

と、言って良いほどの出来であり、

ROCKとは?

という答えがこの5枚に集約されていると思います。

V.J.的には、「聞かずに死ねるか!」っていうより、「聞かないやつは死ね!」位の勢いなわけですが、もしも、もしも、聴いた事の無いヒト、とりあえず、STONESは、BEST盤しか聴いた事ねぇよ!
(Best盤といっても、40Licksとかなら許すのですが…
駅のホームで900円位で売っている、
アメ車の絵とか、
どっかのヨーロッパのお城とか、
変なブランデーグラスに安っちぃ、偽サックスが置いてある
写真学校の生徒でも撮らない様なジャケットに入っているBEST盤のSTONESしか聴いた事無いヒトは、もしも、ROCKが好きなら、「親を質に入れても」聴いて欲しい5枚なのです!

その5枚とは
・BEGGARS BANQUET(68年)
・LET IT BLEED(69年)
・GET YER YA-YA's OUT!(70年)
・STICKY FINGERS(71年)
・EXILE ON MAIN ST.(メインストリートのならずもの)(72年)

なのですが、奇跡的にすげーこの5枚。きっちりその間5年。
…なんと凝縮された5年間なんだろうか

V.J.なんて、鼻くそほじってぼーっとしていたらあっというまに5年位は平気で時間が経ってしまうのですが…

凝縮された生き様がそのまま音に反映されている5枚。といえるのではないでしょうか。

ってことで、今回は、記念すべき奇跡の1枚目、ベガーズ・バンケット(通称ベガバン)について、私なりの思いいれというか聞くべきポイントというかそんなこんなを綴りたいと思います。

元リーダーBrian Jonesがまともに参加した最後の作品。
Blues PureistだったBrianが、Bluesから離れて行くSTONESに取り残されて行き、ついには精神的にいかれてしまった後に、STONES自体がBrianの屍と代償に手に入れたBLUES ALBUMです。

前作、Their Satanic Majesties Requestは、Beatlesのサージェント・ペパーズを意識した極彩色のサイケデリックアルバムだった訳ですが、そこからの振り幅の大きさは尋常じゃないです。

好き嫌いは別にして、サタニックスとベガバンを続けて聞いてみるのも面白いです。サタニックスは67年発売ですから、この間1年。

お前ら!何があったんだ!!
と思わずには居られない程の変化です。
ベガバンからBleedへの変化と比べるともう別バンド以外の何者でもないですよ。。。

今のmusic sceneですが、夜中にカウントダウンTVなんぞを見ていると、良く、1998年のTOP10とかそんな企画をしていますが、何一つ変わらない。昨日聞いた様な曲?って感じですが、1960年代後半は、本当に、ROCKがダイナミックに変貌を遂げ続けている時代なんですね。
…この時代に、10代とかを過ごしたかった…毎日が刺激的だったんだろうなぁ〜

で、ベガバンですが、もしも、初めてこのアルバムを聞く人がいるとすれば、比較的アコスティックな楽器をSTONESのアルバムにしては多く使用しているせいもあり、一聴したところ「地味だなぁ」という感覚を持つかもしれません。

サイケの時代を通りぬけ、次の時代をサバイブするのに、Stonesは「原点に返った」のです。

Stonesの歴史は、元々幼馴染のミックとキースが大きくなって、久しぶりにダートフォードの駅でばったり会った時、ミックが持っていた、マディ・ウォーターズのBEST盤を見て、キースが、「お、お前、 ブルーズ聞くんだ?」と声を掛けた時点がスタートと言われています。

要は、Stonesは、BleusでつながれたBandなんです。

次作、Let It BleedのBlueseは、ちゃんとRockのフィルターを通して、この頃流行っていたアメリカ南部のスワンプ・ロックのマナーで製作されている事を考えると、ベガバンは、

Stones流Pure Blues Album

と、して位置づけても良いかと思います。

とはいえ、クラプトンのフロム・ザ・クレイドルのような、「単なるブルース・カバー・アルバム」とは全く異なり、随所にSTONES流の味付けはあるのですが。

簡単に曲解説をします
1.悪魔を哀れむ歌:この曲の製作過程は、ゴダールの映画ONE PLUS ONで詳しく撮られています。ついでに、もはや廃人寸前の、Brianの姿も…
今回のSACD化で、テンポが速くなって、今まで以上にご機嫌!この歌はこれくらいリマスターがしっかりすると、パーカッションの勢いとか全てにおいて◎

2.ノー・エクスペクテイションズ:Brian最後の見せ場。青白い炎の様なスライドギタが脳裏にこびりついて離れません。間奏の低いピアノのコードとカウベルの音がBrianへのレクイエムに聞えるのは私だけでしょうか…

3.ディア・ドクター:渋いBLUES。この辺がサティスファクションや、ブラウンシュガー=STONESと思っているヒトにはツライとこかも…

4.パラシュート・ウーマン:まさに、STONES流BLUES!

5.ジグソー・パズル:3〜5の流れ、このAlbumの中でも最高っす!FunkyなアコスティックROCK

6.ストリート・ファイティング・マン:1曲目の、「悪魔を憐れむ歌」の次に多分有名な曲。これ、バンドでやろうと思った事が昔ありますが、めちゃくちゃ難しい…こんなギターの音とこんなリズムに歌乗せる事、当時のミックにしか出来ないよ!

7.放蕩息子:思い切り戦前のカントリー・ブルーズ。これは渋い。渋すぎる。この辺の曲がとっつき難くさせているのかも。V.J.は大好きです!これ。

8.ストレイ・キャット・ブルース:イントロのミックの声!!!ダルなROCK、このグルーブがあるから、STONESを信じ続けられる!って位の名曲!!…オーディオ的には、今回のSACD化にあたっての、リマスターでも、この曲の途中で、テープの劣化でよれているのが唯一残念。さすがに今の技術ではここまで修正は出来なかったか

9.ファクトリー・ガール:また、アコスティックなブルーズ

10.地の塩:最後は、ミックとキースのデュエットでしめ!

と、解説なのななんなのか?という感じですが、グルーブ感たっぷりの曲の合間に、アコスティックなブルーズが配置されたこの曲順!
最初は?かも知れませんが、聴けば聴くほどずぶずぶと深みにはまるALBUMですよ!


で、毎度おなじみ?、オリジナル盤地獄なのですが
我が家の乞食達です(笑)↓
DSC_0097.JPG

左は、日本盤の初盤で、UKプレスの直輸入盤ステレオ。で、隣がUK Org.MONO、左下が日本盤初盤におまけでついてきたソノシート(「ハロー!ミック・ジャガーです)。
で、CDがリマスター発売された、SACD/CDハイブリッド盤。
あ、あと、オランダプレスのカラーVynil盤と、A.オールダムがいじりまくった旧リマスターCDがありましたが仲間に入れ忘れました。

なんといっても、UK MONOオリジナル(オープンデッカ)の音圧と迫力には、最新SACDもかすんでしまいます・・・

で、MONO盤はSympathy For The Devilのリミックスが違います。
イントロのボーカルの入り方やらパーカッションの入り方が全然違うのに要注意
あ、お手軽に聴ける、ベガバンのモノラルブートを記念撮影に入れるの忘れていた…

そんな感じのベガーズ・バンケットですが、先の奇跡の5枚を料理にたとえると…

メインストリートが、「とにかく何でもぶちこんだごった煮」(うまみは出ているよ!)
スティッキーが、「豪華な皿に盛り付けられたフルコース」
Let It Bleedが「色々な調味料で味付けられたスパイシーな料理」
で、
ベガバンは「生のままの刺身」…程ぢゃねぇな。「ちょいと手を入れたカルパッチョ」って感じかな?

当然、魚はBLUESって名前の魚です。

BGM:THE ROLLING STONES / BEGGARS BANQUET SACD/CDHybrid abkco-95392

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ベガーズ・バンケット
ベガーズ・バンケット



レット・イット・ブリード
レット・イット・ブリード



ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト
ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト



スティッキー・フィンガーズ
スティッキー・フィンガーズ



Exile on Main Street
Exile on Main Street

・・・
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posted by V.J. at 02:53| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(3) | 聴かずに死ねるか! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょくちょく観させていただいております。
大変若輩者なのでトニー・コジネクはよくわかりませんでしたが、今回は楽しく拝見させていただきました。
5枚のなかにYa-Ya's Out!がはいってて「お!」とおもいました^^
昔友人と一緒にレコードやさんに行ってストーンズはほとんど聞いたことがないというので彼が選んだのは「ヤギの頭のスープ」でした。
私はそれを取り上げ、ベガバンを手渡して「まずこれを聴け!」といってやりました。
後日彼から「ストーンズやばいっす!」と連絡がありました。今となってはいい思い出です。
久しぶりにそこらへんのストーンズをかじってみようとおもいます。

失礼ながらリンクを貼らせていただきました。
またちょくちょくお邪魔するかもしれませんが^^

では
Posted by まつかわっ at 2005年06月18日 10:23
まつかわっさん、コメントTHXです!
こんな独断書き殴り状態のブログお気に召して頂き恐縮です。その上、記事にまで取り上げて頂き、「もっときちんと書かなければいかん」と、初めて読み手を意識しました(汗)
最近の日本のArtistはあまり詳しくないのですが、犬神さんですか?雰囲気、Indy時代の筋少みたいな感じ?(古くてすみません。大学時代に、筋少が良くうちの大学の学際に来ていたもんで)
私も、ちょくちょく寄らせてもらいますね!
Posted by V.J. at 2005年06月18日 11:17
ベガーズがリアルタイムです。ぐあんぐあんにストーンズ飽きません。朝から晩まで。もう中毒ですがす。

このブログ最高です。また遊びにきます。有り難うございました。東京のマークでした。
Posted by マーク at 2006年10月17日 21:30
>マークさま
あまりの怒涛のコメ攻撃なので、1個にまとめてレスお許し下さいまし。

PCはMacのみならず、3年も経てば前時代のハコになります。これは、Appleに限った事ではなく、Winにも当然あてはまりますよ。

オーディオは、やはり突き詰めれば最後は部屋。ってのに同意です。僕は借間なので、これ以上のレベルアップは望んでません。

ベガバンがリアルタイムですか…
お羨ましい
Posted by V.J. at 2006年10月18日 23:34
今ア・ビガー・バンをしみじみ聴いております。力作ですね。好きな1枚になりそうです。JUMP BACKもリックスに迫るベストです、私にとっては。いいものはいいです!
Posted by マーク at 2006年10月21日 11:08
ア・ビガー・バン聴き込むうちにベストに近づきつつあります。クリームのボリュームIIのように中毒症状が出始めましたです。
Posted by マーク at 2006年10月24日 06:48
>マークさん
怒涛のコメ攻撃恐縮です。
ビガバンの熱い思い、よーく分かります。
でもね、この記事は、ベガバン(ベガーズ)の記事なんで、この記事に関するコメを下さい(笑)
ビガーの記事もありますんで(苦笑)
Posted by V.J. at 2006年10月24日 23:35
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BEGGARS BANQUET
Excerpt: The Rolling Stones / BEGGARS BANQUET 初めてこのアルバムを聴いたのは中学生の頃、感想は「地味!!」今ではなくてはならない捨て曲なしのbestなアルバムです..
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Beggars Banquet / The Rolling Stones * 1968 Decca
Excerpt: いわずもがなの名盤です。まずジャケットが違う!と突っ込まれそうですが、私の二十歳前まで私にとってベガーズはこのジャケだったのです。シンプルな筆記体文字のみのジャケに、中開きにはBrian Jones..
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