2005年06月16日

我家のカニ -Krell KSA-80B -

我家のオーディオ機器についてぼちぼちと。

お世話になっているオーディオショップのオヤジの口癖が「オーディオなんてものは、非効率と無駄のかたまりだけど、非効率と無駄を極めた先に到達する、ほんのちょっとの喜びを得られるかどうかが重要なんだ」なぞと言う。

深いのか深くないのか良く分からないコトバですが、(あまり深くないと思いますが)
我家のパワーアンプを改めてつくづく眺めてみると
「ま、それもそうかなぁ」と言う気がします。

で、うちの無駄・非効率帝王
KRELL KSA-80Bを今日は紹介します。


KRELLというのはアメリカのオーディオメーカーなんだけど、こいつの元になったのは、B級カルトSF映画の超傑作「禁断の惑星」(1958年MGM)に登場するこれも超有名なロボットをつくった、KRELL文明(無限のパワーと万能の機械文明)からとったそうです。

メーカー名が、「万能の機械文明。」で、その、「万能」の象徴がブリキのおもちゃロボットってのも、かなりイカシテますが。。。
↓が禁断の惑星のKRELL君

krell00.jpg

で、うちにいるKRELL君はどんなのかと言うと…カニです。

DSC_0051.JPG

写真ではちょっと分かりズライのですが、両脇に、ひだひだがついているのが分かるでしょうか?このひだひだから熱を逃がすのです。

KRELLというメーカーのアンプは、A級フルバランス設計を基本理念としており(詳しい説明は、「A級」、「フルバランス」でググッて下さい。ちゃんとしたオーディオサイトが丁寧に解説してくれています。)
要は、徹底的に「歪が少なく、ハイスピードな音」を実現させてくれるのですよ。

DSC_0061.JPG

KRELLのロゴ。”CLASS A” ”BALANCED” という文句がえらそうです。

で、肝心の音はというと、巷の評判とおり「熱く、厚い音」です。
(ちなみに、A級アンプってのは、とにかく熱をもって、実際に暑い…これからの季節はちょいと無理)

色々アンプは替えて来ましたが、ROCK、JAZZのダイナミズムを忠実に、且つ迸る(ほとばしる。と読むみたいです)エナジーを「うるさくなく」(ここが大事)伝えてくれるアンプをV.J.は他には知りません。

良く、雑誌などに「ROCKに最適!」とあるアンプは、確かに「元気のある音」で鳴ってくれるのですが、ちょいとボリュームを上げると「うるさい」のです。高域が耳についたり、がちゃがちゃしていたりするのですよ。

しかし、こいつは、シンバルの「ジャーーーーン」という音が芯のある音(バンドやった事のある人なら分かるよね?)で鳴ってくれ、楽器がちゃんと「胴鳴り」する様子も、バスドラの「バスッと」タイトに鳴る様子も表現してくれるのですよ!
そう、元気のある音とはちょっと違うんですよね。
「実体感のある音」といったら良いかと。

…ただ、A級アンプの性で、スイッチを入れて1時間は最低ウォームアップしないと、低音ボケボケの音しか出ません…で、ちりちりとその間中温度は上がり続け、天板なんぞ触れない位暑くなります。

更に困った事に、A級アンプの宿命で、「無音時に一番電力を食う!」という

非効率を通り越して理不尽な
ヤツなんですよ!!

ちなみに、カタログスペックには、「消費電力400w」
とあります。
なにもしないで、ただ、スイッチを付けて置いただけで、400Wを食うって事です…
環境問題が取り沙汰されているこのご時世に、なんとまぁ、無駄・非効率なヤツなのでしょう。
こいつをドライブするために、どこかの原子力発電所が電気をせっせと作っているのでしょう。

…でも、
こいつでSTONESを聴いた時の「Keithのカッティング」
こいつでノラ・ジョーンズを聴いた時の「そこにいるようなボーカル」
こいつでMilesを聴いた時の「むせび泣くペット」
に、思わず身を乗り出してしまう自分がここにいます。

僕は…
無理・無駄・非効率の先に得られるものを得てしまいました。
人間は強欲なイキモノです。
もう後には引けません。

うちに嫁いで来てくれて、ありがとう!と言いたいです。
これもオーディオ地獄なればこそ。(ということで)

最後に、簡単にスペックをおさらい。
KRELL KSA-80B
1989年発売(発売当時800,000円。中古で200,000ちょいで購入)
実効出力 80W×80W(8Ω)(普通のAB級アンプ換算だと、300Wはある計算)
重量37kg
W58.5×H22.3×D63.8cm(奥行き60cmオーバー、幅も60cm近くあるので、収まるラックがありません…)

BGM:Vladimir Shafranov Trio / Portrait in Music 澤野公房CD AS020

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Joshinweb(オーディオ・ビジュアル)

禁断の惑星
禁断の惑星

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posted by V.J. at 01:51| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | audio | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もクレル KRELL KSA-80Bですが。
いまや我が家のクズ鉄状態です。夏の暑い時期以外はスイッチオンにするとグワワ〜ンと恐ろしい音がします。高価なのと重いので処分もできません。修理も部品ないと断られました、断られなくても今度は恐怖の修理代に悩まされるでしょうし。庭の置き石のつもりでほっぽっておいておりますが。対のプリとロジャース3 5a アキュフェーズのCDPLはまだ健在ですのでパワーアンプをどうしようか悩んでいる今日この頃です。
Posted by ギコウイン at 2012年06月24日 19:16
>ギコウインさま

コメントありがとうございます!
実は我が家のKSA-80Bですが、ある日、ウォームアップで電源ONしていたら、うっすら煙を吐いた後、ボッっと音を立てたかと思ったら、原爆並みのキノコ雲を作り、その後火を吹いてお亡くなりになりました(笑)

引越しを機に粗大ゴミに出して、無事くず鉄として引き取られましたが、結局、我が家の後継機として、またKrellのPWRを導入してしまいました…(苦笑)

Posted by V.J. at 2012年06月24日 21:59
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