
御大MUDDYの貫禄たっぷりな横で、完璧にネジが何個か緩んぢゃってる狂犬は…
貫禄のカケラもありません。
ついでに、品位のカケラもありません。
そうです。
やっと登場です♪
素晴らし過ぎるブルーズ・マン。
つーか、彼の音を聴いていると、やっぱ、『ジャンル』ってつくづくバカらしいなぁ〜
と思ってしまう愛すべきお方。
そう、HOUND DOG TAYLORです。
Hound Dog Taylor(1917-1975)
ご他聞に漏れず彼もミシシッピ・デルタ出身。
オンナ関係でヘマやって、シカゴに逃げて来たそうです♪
で、シカゴでコックとかの昼の仕事をしながら、週末だけバイトで路上バンド活動。
オンナ好きのブルーズ好き。
で、昼の仕事もそのうちにクビ。
ま、ダメニンゲンの鏡の様なお方♪
で、渋々かどうかは知りませんが、ブルーズを本業に。
ニヤニヤしながら、毎夜シカゴの片隅でぶっ壊れたブルーズをぶちかましてました。
で、そんな猟犬のLIVEを見てヤツに惚れきってしまったのが、これまた変人の、ブルース・イグノアつーオッサン。
時は1970年初頭。イグノア氏は、Hound Dog Taylorのレコードを出す為に、レーベルを立ち上げちまいました(アリゲータ・レーベル)
ちょいと前置きが長くなってしまいましたが、そんな奇特なオッサンがいなければ、Hound Dog Taylorなんて、決して世に出る事が無かった。
こんな極東の島国で2007年の今、熱いぜ!って何度も聴かれる事も無かった。
なーんて事を思うと、つくずく運命なんてもんの不思議さを感じてしまいます。
そんなこんなで、僕らが耳にすることの出来るHound Dog Taylor御大ですが、一言で言えば、
『雑』
なんですけどね…
ベースレスのG.2人にドラムスの反則技。
日本製(カワイとテスコ(知らん))の安っちぃギターで、めちゃくちゃ製品として「詰めの甘い」ブツから繰り出される歪みきったギターの音色。
ブラス製のスライドバーをギターに叩きつける、ノイズとしかいいようの無いスライド・プレイ。
ミストーンの連発。
意外に?オーソドックスなエルモア風スライド・プレイも、一聴しただけだと、そうは聴こえない(耳に入って来ない)攻撃的な音のカタマリ(塊ぢゃねーな。塊だったらもう少し、音に密度があるなぁ〜。すっかすかだもんなぁ〜)
でもね、
そんなHound Dog Taylorの繰り出す音は、音楽の持つ初期衝動。
初めてギター持った時みたいな「わくわく」する感覚を呼び覚ませてくれるのですよ♪
音楽の持つパワー。つーもんがあるならば、それはこんな音から湧き上がって来る。って断言しちゃいます♪
ま、スローなブルーズも無くは無いのですが、重みや湧き上がる情念なんてもんとは無縁ですが(笑)
でもね、
こっちも、安い酒かっくらって、下品に腰ふらなきゃ♪
アタマなんて2足歩行するためのバランス取るもの以外の意味なんてねーんだよ!
楽しくて何がわりぃんだよ!!
そんなかんぢ。
やっぱり、ヤツの音聴いていると、ブルーズ以外の何者でも無いんだろうけど、これはやっぱ、ブルーズぢゃねーな。。。
ジャンルって何なんだろう…
なんて思うんだよね。
どう聴いても、パンクなんかよりも数億倍パンクだし、
個人的にはヘビメタの1億万倍破壊力あると思うし、(最初から壊れてるとも言う。。。壊すのではないなぁ〜)
ちなみに、こんな音が存在してしまうので、僕は、パンクもヘビメタも聴きません(笑)
聴く必要が無いんすよ(笑)
敢えてジャンルとして分類するならば、ブルーズなんだけど、それよりも、Hound Dog Taylorの持つ音の佇まいは、訳わかんねー初期衝動に突き動かされてぶっ壊れたままが記録されてるGarageの連中に一番近いかなぁ〜
で、ヤツが出て来た70年代初頭とかは、ZEPPみてーな重厚長大産業ロックが幅利かせてた時代。だから、ヤツを世に出すために、レーベル作っちまうトコなんぞは、Count Bishopsを世に出すためにチズウィック作ったのと同じだし…つーことは、US版 PUB ROCKつー事になるなぁ〜
GarageでPub RockでBluesか…
V.J.がキライな訳ないぢゃないっすか♪
あ゛…
きちっとジャンル分けして語っている自分が一番の大馬鹿でした(爆)
ダメだね(苦笑)
でもね、やっぱ、変拍子がどーだ。とか、壮大な組曲がこーだ。とか、炸裂するインプロ&テクニックの応酬があーだ。とか言っている方にこそ、音楽の持つ有無を言わさないパワーをこっから感じ取って欲しいなぁ〜
なーんて思っちゃいます。ココロから。
ロックサイドからブルーズへの第一歩。
そんなあなたに最適のナビゲートしてくれるのは、この陽気で下品なオッサンしかいません!
もう一度、クドイようですが、断言しちゃいます♪
でも、ちょっと隙見せたら路地裏連れて行かれて、きっと財布パクラレルと思いますが(笑)
それもまたブルーズ。
そんなに枚数出ている訳ぢゃないから、全部買え!
が基本です(笑)
ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ

ナチュラル・ブギ

スタジオ盤もいいけど、やっぱ、このオッサンはLIVEが命!
有名な、「6本目の指」がきちんとジャケットで確認できますぜ。
ロバジョンは、指が10本づつ付いていたんぢゃないのか?と、言われていますが、この猟犬は、本当に左手の指が6本あります。
ギターの音を聴く限りでは、この指(小指の隣にちょこっとある)は、ジャマ以外の何者でも無かったようです(爆)
ビウェアー・オブ・ザ・ドッグ〜ライヴ

邦題「その猟犬スライドに憑き」
オールタイム・グランプリ候補の名題です♪
Release the Hound

そんなあなたに最適のナビゲートしてくれるのは、この陽気で下品なオッサンしかいません
これには笑いましたよ!!
的確すぎです♪
この人、Bluesと括るにはなんか違う匂いを感じます。
わけのわからない編成、グシャ〜ンとなるG、
レーベルまで創設させてしまう勢いみたいなものを深く感じてしまいます。
そんな勢いにクラクラです・・・。(笑)
わたしはスライダーズの蘭丸さんの好きなギタリストってことで聴いて以来、はまってしまいました。当時、この「1st」と「がんじがらめ」が2大愛聴盤でした。
来週、ルスツに行ってきます!ラングをおろすので楽しみ!
ディランのアナログはまだ購入できておりません・・・(涙)
シカゴよりもニューオーリンズのほうが
相応しかったんじゃないかって思ったりします。
ブッ壊れてはいるけど陽気で底抜けな明るさは
リトル・リチャードやラリー・ウィリアムズに通じると。
(あの歯を剥き出しにして笑う笑顔を見れば一目瞭然)
師匠のエルモアが時に感じさせた悲壮感はカケラもないです。
なんていう文脈に持っていくと
面白くもなんともないかもしれないけど。
この人のギターには天真爛漫な魂が宿ってますよね。
『BEWARE OF THE DOG!』は最高なライヴです。
B面の「Let's Get Funky」なんて笑いながら弾いてる。
本当にウキウキと楽しそうだもんなー。
まだ可憐だった高校時代、遊ぶ金欲しさの男子に「これは実はQUEENのDRUM、ROGER・TAYLORのSOLO ALBUMで、二度と手に入らないレアなものなのだ」とダマされて3000円で売り付けられました
10年ぐらいダマされたまんまでした。
V.J.様がおっしゃってる「すっかすか」まさにこれに尽きますよね!
「チューニングはオープンEだね?あんた!」って当時コムスメだった私にさえ見破られるすっかすか感!
だけど、彼のスライドは原始人が火をおこしてるのかって感じですよね。だからこそ太古から脈々続いてる私達のDNAにじわ〜っと浸透(と言うより侵食)しちゃうのかもしれませんね〜
それにしてもV.J.さんのブルース強化月間は私の好みのブルースマンばかりで嬉しい限りです。
Blues強化月間記事、毎回P.P.ありがとうございます!
もう、「入れ食い」、「スポーニング期のBASS」みたいっすね(爆)
本当に嬉しい限りでございます♪
>そんな勢いにクラクラです・・・
ホント、クラクラします(笑)
これ書く時、聴きながら当然書いたんですけど、思わず笑っちまいますよね。
HAPPYなBLUES
つー意味でサイコーです。やっぱ♪
どもども♪
>蘭丸さんの好きなギタリスト
おぉ!
そうでしたね♪
蘭丸もスラの最初の頃は、ホント、壊れてましたし(笑)
>この「1st」と「がんじがらめ」が2大愛聴盤でした
TATOOさん♪
スバラシイ、スバラシイ、素晴らし過ぎます♪
がんじがらめ聴きたくなっちゃいました!
あの、ヤバイ匂い。今の日本のバンドの何処にもいなくなっちゃいましたよね…
未だに、僕の中では、Slidersが永遠のNo.1バンドです。。。
>ラングをおろすので楽しみ!
おぉ、いよいよですね♪
記事に出来ませんでしたが、この前の3連休、八方尾根に行って来ました!
でもね…
やっぱり今年は雪不足…
兎平のアルペン・リフトから、黒菱へ抜けるとこに地肌が見えてて&深いコブの腹にも地肌が…
注意して滑ったんだけど、ごっそり深い傷がソールに付いちゃったよーーーー(号泣)
北海道はそんな事無いんだろうなぁ〜(ウラヤマシイ)
楽しんで来て下さいねぇ〜♪
おぉ、こっちにコメを下さりありがとうございます♪
今日は2時間遅刻とか…2世ちゃんがチクって来ましたぜ(爆)
お疲れ様でございます(涙)
>実はQUEENのDRUM、ROGER・TAYLORのSOLO ALBUM
がはは
TAYLORしかあってないぢゃん(笑)
TAYLORはシルヴィさまがダイキライな、蛇の出来損ないみてーなジャケが、ちなみにSOLOアルバムでございます。
でも、「騙され得」ですよ♪
あの甲高い声&手数は多いけど、グルーブ感ゼロのドカドカドラムは、いくら顔が良くても…
>彼のスライドは原始人が火をおこしてるのかって感じ
>私達のDNAにじわ〜っと浸透(と言うより侵食)しちゃうのかも
うん!
スバラシイたとえですね♪
やっぱり、「プリミティブ=下手」としか感じ取れないヤツは、本当に、ニンゲンのDNA配置を持ってるんだろうか?
なーんて思っちまいます(笑)
それとも、そうそう!なーんて騒いでいる、うちらがオカシイのかなぁ〜(苦笑)
オカシクタッテいいや!
そうなんだから(笑)
ねっ!(と、無理やり同意を得ようとする)
おっと、お返事の順番が前後してしまいました。
失礼致しました。
>ブッ壊れてはいるけど陽気で底抜けな明るさは
リトル・リチャードやラリー・ウィリアムズに通じると。
なるほど!
確かに、L.リチャードもどう考えてもジャンルを超越してますよね。
で、SOULピュアリストからは…ちょっと。みたいな。
なんか、「陽気で底抜けな明るさ」って踏み絵なんすかね?
O.ピーターソンとかも、超絶テクではあるんですけど、基本的に明るい。
JAZZ好きからは、オスピーなんてカス。位の言われようなのをどっかで読んだ記憶が…
憂いがあって、どっか屈折していて、文学的。
みたいなのがエライ。
なんか、間違ってますよ。絶対。
>師匠のエルモアが時に感じさせた悲壮感はカケラもないです。
ないですねぇ〜
1ミクロンも音から悲壮感は感じ取れません。
BLUESだから、BLUEぢゃなきゃいけない。
って違いますよね?
なんか、様式美。みたいな。
「あるべき。」
なーんてもんは無い。
のにね。
>この人のギターには天真爛漫な魂
うんうん
スバラシイオコトバですよ!センセイ♪
マジで、きったないバーで、客煽ったり、客に煽られたりしながら延々と続くLIVE…
あぁ…見てみたかった。
>笑いながら弾いてる
ギター自体も笑ってるみたいな気がしますね。
John Leeの初期なんて、絶対ギター笑ってないもん(爆)
コメントありがとうございます&リンク恐縮です!
僕のほうでもリンク貼らせて頂いても宜しいですか?
>どんなジャンルなのかわからなくなりますね
ホントですよね。
ジャンル=猟犬。
でいいのかなぁ(笑)
>私の好みのブルースマンばかりで嬉しい限りです。
ホントですか?
嬉しいなぁ〜
でも、そろそろネタが…(爆)
どっかで書きましたが、3大KINGとか書かない(嘘。書けない)ですから(笑)
でも、早いこと書かないと、UK BLUES ROCKまで行き着かない(涙)
両方とも ひもが切れ
だのに 急がにゃならんなら
──それがブルーズ!!
『ラングストン・ヒューズ詩集(木島始訳)思潮社刊』より抜粋
今夜のV.J.氏に捧げます!
今日は、別コメ欄に居ついている方々が揃ってご参戦頂き、猟犬ヤロウの偉大さを再認識しております。
>急がにゃならんなら
何に急いでいるんだろ。
それが分かれば急がないんだろうな。
わかんねーから急ぐんだろうな。
それもまた、ブルーズ。
ありがとう(笑)
恐縮でが、是非よろしくお願いします。
ご快諾ありがとうございました♪
早速リンクさせていただきました♪
これからもBluesについては素人ですので、ご教示の程宜しくです!